犬がくり返し嘔吐・吐くなら急性胃炎かもしれません。血が混じることもあります。
犬が水を飲んではすぐに嘔吐・吐くなどをくり返したり
胃の内容物を嘔吐・吐くなどの症状は
急性胃炎の症状です。
犬はよく水を飲むのですが
急性胃炎になると、この水ですら胃の粘膜を刺激してしまい
くり返し嘔吐・吐くようになります。
水を飲んでも嘔吐・吐いてしまうので
体内に水分が吸収出来ないために
脱水症状になってしまいます。
脱水症状のために水分を欲しがるのですが
急性胃炎のために水を飲めずに
くり返し嘔吐・吐いてしまいますので
更に悪循環に陥ってしまって嘔吐物に
血が混じることも。
くり返し嘔吐・吐いてしまう急性胃炎の
原因とはどのようなものなのでしょうか?
急性胃炎の原因は?
くり返し嘔吐・吐く症状が現れる急性胃炎の原因もいくつかあります。
犬、特に子犬は何でも口にしてしまう傾向があるので
家庭内・外のくさった食べ物を口にしてしまった場合に
くり返し嘔吐・吐いてしまいます。
また、このくさった食べ物に細菌などが繁殖していた場合は
より症状が重篤になり死亡するケースもありますので注意が必要です。
急性胃炎の原因が植物の毒素?
と思われる方もいるかと思いますが
飼い主が気をつけていないと犬は散歩中に
いろんなものを口にしてしまいます。
散歩中に口にした植物の毒素が
急性胃炎の原因である場合が結構あります。
犬がくり返し嘔吐・吐くなどしたら植物の毒素を
疑ってもみましょう。
急性胃炎の原因となる毒素をもつ植物として
ポイントセチア・ヒヤシンス・スイセンなどがあります。
散歩中だけでなく家庭で栽培されていることもありますので
一度チェックしてみましょう。
薬が急性胃炎の原因になるの?と
思われるかもしれませんが
他の病気の際に獣医さんに行って投与された薬が
犬の急性胃炎の原因になっている場合があります。
人でもそうだと思うのですが、どうしても身体に合わない薬や
いつもは大丈夫だけど体調によって副作用がでてしまう薬などが
あるように犬にも薬との相性などがあります。
どのような薬が急性胃炎の原因になる可能性が高いかと言えば
抗炎症薬の「アスピリン」や「インドメタシン」などが該当しますので
注意してみてください。
くり返し嘔吐・吐く症状は薬が原因かもしれません。
くり返し嘔吐・吐く犬の急性胃炎の治療方法は?
犬がくり返し嘔吐・吐く急性胃炎の治療方法は
その原因によって違ってきます。
異物を飲み込んでしまったために急性胃炎になってしまった場合は
その異物を吐かせればくり返し嘔吐・吐くのは止むのですが
飲み込んでしまった異物が吐かせても大丈夫な物かどうかを
確認する必要があります。
見極めるポイントは、吐かせるときに、異物が犬の食道を
傷つける可能性があるかどうかです。
丸い異物、例えばビー玉やコインなどは吐かせても
食道を傷つける可能性は低いので大丈夫です。
吐かせるのには「食塩水」を飲ませるのが一般的なのですが
その分量は小型犬ならスプーンで2杯を、大型犬なら
スプーンで5〜6杯を目処に飲ませて異物を吐かせます。
とても重要なことなので、確認しておきますが
飲み込んだ異物が吐かせても食道を傷つける可能性が低い場合は
「食塩水」で吐かせれば良いのですが
針や画鋲など吐かせるときに食道を傷つける可能性がある異物を
飲み込んだであろうときは絶対に吐かせてはいけません。