噛む力が弱くなった老犬にはフードを柔らかくして

食事に時間がかかる犬

知っていますか?誤嚥の初期症状。
もしかしたら・・その犬の咳は誤嚥の初期症状かも?

「こんなに食事に時間がかかったけ?以前と比べて食事に時間がかかるようになった。」

「最近、なんか食事中にボロボロ食べ物をこぼすのよね・・・。」

「食べている最中にゴホ、ゴホ咳込むようになったわ。大丈夫かしら?」

犬が最近このような症状を見せていませんか?

これらは全て誤嚥の初期症状のサインです。
決して老犬・高齢犬だけの問題ではありませんが
老犬・高齢犬がこれらの症状をみせたら
誤嚥の初期症状の可能性があります。

食べ物を噛む力、犬の舌の力、口のなかの食べ物を
飲み込む力が加齢などで落ちてきたために起こります。

そもそも誤嚥ってどういうコトなの?

誤嚥(ごえん)ってややこしい漢字ですが
食べ物を飲み込んだときや水を飲んだときに
普通なら食道に入って胃に流れ込むのですが
肺に繋がる気道に食べ物などが入ってしまうことを誤嚥といいます。

私たちでもありますよね?

飲み込んだものが違うところに入ってしまうことが。
むせ返ってゴホ、ゴホしてしまうアレのことです。

老犬・高齢犬などでは体力や身体の機能の低下から
この、間違って気道に入ってしまった物を吐き出すことが
出来にくくなっています。

食道に食べ物などが流れ込んできたら、飲み込んだものが気道に
流れ込まないように気道に蓋がされるのですが、老犬・高齢犬になると
この気道への蓋自体が若いときのように動きません。

犬が食事のときに咳込んだり、ゴホゴホしたり、食べたあとに
声がなんだか違うなどの症状を見せたら・・・。
もしかしたら、食べ物や水が気道に入ってしまって苦しいのかもしれません。

誤嚥は犬の誤嚥性肺炎の原因になりますので
誤嚥の初期の症状を見逃さないように注意しましょう。

 

 


口腔内ケアで誤嚥性肺炎を予防しよう!

食べ物などを飲み込む力(嚥下能力)が低下するということは
口の中に食べ物が残ってしまいがちになります。
この口の中の食べかすを、そのまま放置してしまうと
その食べかすを栄養源として細菌が増殖して、犬の唾液に混ざって気道から肺に侵入して
誤嚥性肺炎の原因になるときがあります。

犬の口腔内ケアは1日1回はしてあげましょう。
口腔ケアは犬の口の中に残った「食べかす」を取り除いて衛生的にするだけではありません。
犬の「舌」も衛生的にするのを忘れないでください。
「なぜ?犬の舌も綺麗にしなければいけないの?」と
思われるかもしれませんが、食べ物を飲み込む力、嚥下能力の低下は
犬の舌を動かす筋肉の低下も意味します。舌の動きが衰えてくると
舌の新陳代謝が低下して犬の舌表面に古い細胞が残ったままになり
「舌苔(ぜったい)」と言われる白いコケのようなものが蓄積してしまいます。

この舌苔は口臭の原因になったりもします。口臭の原因になるだけならまだ
我慢が出来るのですが、舌苔が嚥下能力の低下の原因や食べかすが残る
原因にもなるのが非常にやっかいです。

犬の口腔ケアは歯と喉に加えて「舌」も忘れずに行う必要があります。

誤嚥と症状が似ている病気

「食べ物を頻繁にこぼすようになったし、よだれも大量にでてし、もしかしたら誤嚥かも?」
と思っても、もしかしたら歯や口内炎などの口腔内の病気かもしれません。
歯周病になれば固いものが食べにくくなり大量によだれを垂らすようになります。
また、口内炎でも大量のよだれを垂らすようになります。
「誤嚥かな?と思ったら犬の口のなかの状態を確認してみましょう。
歯ぐきは腫れていないか?口臭はないか?口内炎で口のなかの粘膜は赤くただれていないか?
などがチェックのポイントです。

 

口内炎の主な症状 項目名2
食欲不振・大量のよだれ・ひどい口臭・患部の赤い腫れ・微熱がでることも。 項目2

嚥下障害とは

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