老犬の夜鳴きの理由を考えてみましょう。

 

老犬の夜鳴きに悩まされているかたも多いかと思います。

 

老犬には老犬のキチンとして理由があって夜鳴きをしているのですから
私たちはその原因を探して改善してあげましょう。

 

老犬の夜鳴きの原因の主な例は

 

  • 寝床が老犬の身体にあってなくて寝られない。
  • 関節・筋肉などの老化で痛みがある。
  • 体内時計が狂っていて昼夜が逆転している。
  • 不安を感じて寂しい。
  • 認知障害が起きている。

 

などがあります。

 

寝床が老犬の身体にあってなくて寝られない。

 

老犬になると次第に睡眠時間も増えて自然と
寝床で過ごし時間も多くなります。
老化により筋肉量も変化していますので
それらに合わせて寝床も考えてあげる必要があります。

 

また、寝床で過ごす時間が多くなるということは
床ずれも問題も発生してきます。
老犬の身体に負担がかからないようにと
柔らかい寝床を考える方も多いのですが
ある程度のクッション性もなければ老犬の身体が
必要以上に沈み込んで、その箇所が床ずれを起こしてしまいます。

 

また、寝床周辺の環境も重要になります。
老化に伴って温度などにもより敏感になり影響を受けやすくなっていますので
エアコンの吹き出し口の近くに老犬の寝床がある場合などでは
体温の変化に繋がり老犬にとって良い寝床でなくなり
睡眠がとれなくなり辛くて夜鳴きをしているかもしれません。

 

あなたの家の老犬の寝床は大丈夫でしょうか?

 

もしかしたら寝床が原因で老犬は夜鳴きをしているのかもしれません。

 

 

 

関節・筋肉などの老化で痛みがある。

 

老犬になると関節や筋肉に異常が出てきます。
骨が老化とともに、もろくなってきたり
関節や軟骨もすり減ってきてしまいます。
人間の老化と同じく避けられない現実です。

 

椎間板ヘルニアのように変形や歪みによって
神経を圧迫した状態で、それらの痛みによって
夜鳴きをしている可能性もあります。

 

関節や筋肉の老化で夜鳴きをしている場合には
散歩や歩行中に脚を引きずる・立ち上がるのに以前より時間が
かかっている・脚をかばっているなどの症状がありますので
注意して見ておきましょう。

 

 

体内時計が狂っていて昼夜が逆転している。

 

老犬になると必然的に昼寝の時間が増えてきてしますのですが
この昼寝が夜鳴きの原因である事があります。

 

昼寝は最小限にして昼は起きていて夜に寝る。
この習慣をつければ体内時計が整えられるのですが
体内時計を整える、リセットするのには太陽光に当たる必要があります。

 

人間の冬季鬱などの原因が太陽光に当たる時間が短いのが
原因であることがあるように。

 

太陽光に当たることによって体内のリズムが整えられます。

 

ある一定以上の太陽光に当たることによって

夜鳴き


メラトニンホルモンの分泌が始まり
夜になると自然に眠たくなり睡眠に至るという訳です。

 

メラトニンの分泌が少ないと
睡眠に至るまでにいかずに老犬の夜鳴きの原因となります。

 

散歩をして、しっかりと太陽光を浴びて
メラトニンが体内で分泌されるようにしてあげる必要があります。
太陽光には五感を刺激する作用もありますので
脳の活性化でボケ予防にも効果的です。
きっと老犬の夜鳴きも改善されるでしょう。

 

しかし、散歩といっても老犬の身体には配慮が必要です。
特に夏場の散歩は注意が必要で飼い主と犬とでは
地面からの高さが違いますので、飼い主よりも
地面からの暑さを感じているはずで、体温の調整能力が
低下している老犬には散歩といっても配慮が必要になってきます。

 

風通しのよい日陰などを選んで、しっかりと
太陽光に当たるのが良いでしょう。

 

また、よりしっかりと太陽光を浴びたいのであれば
昼寝をしているベッドなどの位置を窓際などの
太陽光が入ってくる場所に移動してみるのも良いでしょう。
体内時計が狂うことが原因の夜鳴きにはより効果的です。

 

 

不安を感じて寂しい。

 

老犬になってくると日々衰えてくる自分の身体の変化に
言いようのない不安を覚えt夜鳴きをしてしまう場合があります。

 

老犬は老犬なりに若い時とは違う自分に

老犬を抱きしめて夜鳴き防止


戸惑っているのです、そんな時には名前を呼んで抱きしめてあげると
安心して夜鳴きを止めて眠りにつける場合がありますので
夜鳴きをしている時だけでなくブラッシングのときにも
話しかけてあげてスキンシップを心掛けましょう。
身体が十分に動かなくても目や耳の機能が低下しても
心が満たされて夜鳴きすることなく寝られることでしょう。

老犬に認知障害が起きているかもしれません。

認知障害が原因の老犬の夜鳴きには特徴があって
一定のリズムで今までに聞いたことがない単調な鳴き方をします。

 

一晩中「ワオーン・ワォーン」などといった感じです。

 

老犬の認知障害が原因の夜鳴きは
夜鳴きだけでなく、他の症状も表れてきます。
どのような症状かというと

 

  • 飼い主をキチンと認識出来ない
  • 真っすぐに歩くのが困難
  • 攻撃的になる
  • 急に感情が不安定になる

などです。

 

夜鳴きと共にこれらの症状が老犬に見られたら
原因は認知障害であることが多いです。

 

現在、認知障害の劇的な回復方法はなく
完全な回復は困難なのですが
脳の活性化を図り認知障害の症状の改善を試みましょう。

 

脳内神経伝達物質のドーパミンの分泌量が低下しているのも
老犬の認知障害の原因の一つですので
今までと違う散歩コースを辿ってみる、散歩の途中に好きなオヤツを与えてみる
可能ならば犬を一匹増やす、近所の犬と遊ばせてみるのも脳の活性化になります。

夜鳴きしてごめんなさい

 

夜鳴きをしている老犬に絶対にしてはいけないのは
大声で叱りつける・口を塞ぐ・叩く・叱るなどの行為です。

 

老犬も夜鳴きをしたくてしてる訳ではありません。

 

夜鳴きが継続的になるようならば獣医さんに相談して
薬など処方してもらうのも良いでしょう。

 

また獣医さんに診てもらう前に
日頃から老犬の夜鳴きの記録や以前と違う行動などを
出来るだけ詳細に記録しておいてみてもらいましょう。

 

獣医さんなら飼い主が気付かない
老犬の夜鳴きなどの原因になっている理由が
分かるかもしれません。

 

老犬もきっと困惑しているに違いないのですから
飼い主も優しくなって原因を考え取り除く努力をしてあげましょう。

 

 

 

 

 

 

 

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