食事はどのように与えればよいの?

愛犬が寝たきりになってしまった場合の食事はどのように与えればよいのでしょうか?

 

寝たきりだといっても、そのまま横になったままの体制で食事を与えるのは
絶対に禁止です。

 

寝かせたままだと食べさせたフードが食道の途中で詰まる危険性があり
胃まで流れこまずに、最悪、食道炎などになることもあります。

 

そもそも人間の食道と犬の食道は違う

人間の食道と犬の食道では大きな違いがあります。食道の構造が違うのです。

 

人間の食道は口から入った食べ物が食道に移動すると
上部から下部に移動して直で胃に流れ込む極めて合理的な構造をしていますが
犬の食道の構造は口から胃に繋がる食道が、その途中でほんの少したゆんでいます。
(なだらかな角度)
この、たゆんだ部分に食事(フード)が詰まる危険性がでてきます。

寝たきりの老犬


しかも老犬とも言われる年齢になると皮膚も勿論なのですが
血管や内臓の弾力性も低下してきます。
当然、食道の弾力性も。

 

寝たきりの老犬に横になったままフードを与えてしまうと
たゆんだ食道が横向きで平たく変形して、更にフードが胃に流れ込みにくい
悪条件が重なって危険性の更に上がります。

 

寝たきりの老犬に横向きのままフードを与えてはいけない。
どうか、覚えておいてくださいね。

老犬にはどのような体制で食事を与えればよいの?

まず、飼い主さんが正座の状態で愛犬の前脚を挟み込むようにして座ります。

 

そして、愛犬の顎に手を添えて少し持ち上げて(角度をつけて)スプーンなどで
フードをよそおい食べさせてあげましょう。
絶対にしてはいけないのは愛犬の口が天井を向いてしまうぐらい
顎を持ち上げてしまうことです。

 

それと、同じぐらい重要なのはフードを与えてもすぐに寝かせては
いけないという事です。
しっかりとフードが胃に流れ込むように食事の最後には
水を飲んでもらって、しばらく身体をそのままにしてから
また、寝かせてあげてください。

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