犬の角膜炎は完治までに数週間から数か月かかることもあります。

目がスッキリしない犬

「病院で角膜炎と言われて点眼薬と軟膏をもらって差しているけど治らない・・。」
「犬の角膜炎ぐらい、数日で完治すると思っていました」
「獣医さんでもらった目薬、効いているのかな?」
「完治したのに、また再発・・・。角膜炎ってしつこい!」

愛犬の角膜炎治療でこんな素朴な疑問を感じていませんか?

犬の角膜炎治療は原因の特定が重要で、原因の特定を
誤ってしまうと数日で完治できる角膜炎も完治までに
数週間から数か月かかってしまうこともある
なかなか厄介な目の病気です。

「犬が目をショボショボさせてるわ・・・。目ヤニもたくさん出てるし。また角膜炎かしら?先月、角膜炎になって病院で診てもらって目薬で治ったのに・・・。再発?」

という経験をした人もいるかと思います。
これは犬の角膜炎の原因の特定を間違ってしまって
角膜炎の根本的な治療に至らなかったのです。

例えば犬のシャンプーのときにシャンプーが犬の目に
入ってしまって角膜炎になってしまうこともあります。
病院に行って目薬などで完治しますが、原因である
シャンプー自体に気を付けないとまた角膜炎になってしまいます。

犬の角膜炎の原因は本当に様々です!

 

「えっ!あれが角膜炎の原因だったの!」とか「あぁ・・・そう言われてみれば」
というようなことが犬の角膜炎の原因だったりします。

あなたの想像外のことが犬の角膜炎の原因かもしれません。
犬の角膜炎の原因を一緒に考えていきましょう!
一日も早くあなたの犬の角膜炎が完治して再発などしませんように。

思いあたりませんか?角膜炎の原因

散歩中に角膜炎の原因はないでしょうか?

 

犬が角膜炎をくり返す、再発しやすいときは普段の
散歩コースに角膜炎の原因が潜んでいる場合があります。
散歩中に草などを嗅ぐ癖などはないでしょうか?
その草の高さや堅さなどが犬の角膜を刺激して角膜炎を
引き起こしているかもしれません。

海岸を散歩コースに入れてある場合も注意が必要です。

これは私の知人の話なのですが、飼っている犬が
夏になると角膜炎をくり返して発症すると悩んでいる人がいました。
獣医さんとも相談して、角膜炎の原因を考えていると・・・・。
普段の散歩コースに海岸を入れてあることに気がついたそうです。
夏以外は海岸を犬の散歩コースに入れないのですが
夏の海は気持ちが良く、犬も喜んでくれるので海岸を散歩していたそうです。
海岸を散歩して毎回ではないのですが、帰宅すると犬が涙目だったり
目が赤くなっていたり、次の日から目ヤニをだしたり、目をしきりに掻いたり・・・。
分かりやすい角膜炎の症状を見せていたそうです。
獣医さんに診てもらうとやはり角膜炎・・・。

海岸での犬のアノ行動が角膜炎の原因になっていました!

夏の海岸で散歩する犬
知人が散歩中の海岸での犬の行動をよ〜く観察してみると
アノ行動が犬の角膜炎の原因であることに気づいたのです!

「浜辺の砂を掘りまくる」「海に入る」でした。
夏の海岸の散歩は犬も気持ちがいいのでテンションが上がったようです。
嬉しくて浜辺の砂を掘りまくっていたそうです。
この掘った「砂」が犬の目に入っていたようです。
犬の目に異物侵入は角膜への刺激となり角膜炎の原因となります。
角膜炎をくり返す、治らないのも当然です。
また、「犬が海に入る」のも原因となっていました。
やはり海水は清潔なものではなくて犬の目だけではなくて
皮膚にも刺激となっていたようです。

海岸でも散歩から帰宅したら、製氷水で犬の目をすすぐ、
目薬を差すことを心掛けたら角膜炎の症状はでなくなったそうです。

犬が角膜炎をくり返す、角膜炎がなかなか治らないなどの
場合は普段の散歩コース、散歩中の行動をしっかり観察するのが大切です。

シャンプーやほこりなど外部からの刺激物

 

シャンプーされて不安になる犬
犬の角膜炎の原因がシャンプーやほこりなど
外部からの刺激物の場合があります。
部屋や犬小屋にある、微量なほこりやチリも犬の
角膜炎の原因になったりします。
また、シャンプーや部屋に噴射した消臭スプレーや殺虫剤などが
犬の目に入ったときも角膜炎になったりします。
殺虫剤などを噴射する場合は近くに犬がいないか注意しましょう。

犬自身のまつげが原因になるって本当?

本当です!
なかなか治らない犬の角膜炎、完治してもすぐにくり返してしまう角膜炎の
原因が犬自身のまつげであるときがあります。
まつげが生えている犬の瞼に原因があり、まつげが角膜を刺激しやすくなり角膜炎になってしまいます。
なぜ、まつげが犬の角膜を刺激してしまうのでしょうか?
たまに、まつげが目に入ったりするのはあると思うのですが
角膜炎になるぐらい頻繁に目を刺激するものでしょうか?

角膜炎の原因にもなる眼瞼内反症と眼瞼外反症とは?

 

眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)という病気があります。
この病気はまつげが生えている、まぶたが内反、
内側に反っているためにまつげも内側に向かって生えて
犬の角膜を刺激してしまいます。

その眼瞼内反症ってほっておいても大丈夫なんでしょうか?
犬の眼瞼内反症そのものは、ほっておいても犬に大きな影響はありません。
がなかなか治らない角膜炎などの原因になっている場合には眼瞼内反症自体の治療をしたほうがいいでしょう。
まつげを根気よく定期的に抜くなどしていれば
角膜を刺激する度合いも軽減され、
角膜炎も完治する場合もあります。まつげを定期的に
抜くなどで角膜炎が完治しない眼瞼内反症自体が酷い場合には
犬の眼瞼(まぶた)を外科的手術してまぶたとまつげの
生えている方向を矯正してやります。
治らない犬の角膜炎の原因が眼瞼内反症のときは
この手術で角膜炎は完治します。

眼瞼外反症(がんけんがいはんしょう)と
いう病気も犬の角膜炎の原因になります。

犬のまぶたが内反してしまってるために
まつげが内側に向かって生えてしまって犬の角膜を
傷つけて角膜炎の原因になるのが
眼瞼内反症でこの眼瞼外反症は犬のまぶたが外側に
反ってしまう病気です。
内反症やら外反症やら、ややこしいですが・・・。

「えっ!犬のまぶたが外側に反ってしまう病気なら、まつげも外側に向かって生えて犬の角膜を刺激しないから、角膜炎にならないんじゃないの?」
という声が聞こえてきそうですね。
あなたは鋭い!そのとおりです!この眼瞼外反症で
まつげが犬の角膜を刺激して角膜炎になることはありません。

ではなぜ眼瞼外反症が犬の角膜炎の原因に
なるのかというと、まぶた(ほとんどが下まぶた)が外側に
反っているために、まぶたと眼球にすき間ができてしまいます。
本来ならまぶたで保護されている犬の眼球部分が
外気にさらされてしまう訳です。この眼球の部分がどうしても
ほこりやシャンプーや海水などの刺激を受けやすくなります。

病院でだされた点眼薬があっていないため治らない

病院で角膜炎と診断されてから治療のために
点眼薬、目薬や軟膏などが処方されますが
この点眼薬が原因に対して効力がない、低いと
犬の角膜炎はなかなか完治しないか治りません。

角膜炎の原因が犬自身のまつげや海水など
分かりやすものであれば完治しやすいのですが
細菌やウィルスが角膜炎の原因である場合には
細菌やウィルスの特定を間違えてしまうと
その細菌やウィルスに対して治療的効果が低い
抗菌剤が含まれた点眼薬をさし続けてもなかなか完治しません。

細菌やウィルスが原因である場合には
数種類の点眼薬で治療すると思います。
目薬と軟膏と言った組み合わせのように。
この診断を間違われてしまうと・・・。
角膜炎完治までに相当の時間が必要になります。

犬の角膜炎は普通1週間から2週間もあれば完治しますので
この期間を過ぎても完治しない、症状が改善されてる様子が
ないようでしたらセカンドオピニオンも考えましょう。
大切な時間とお金が勿体ないですし、なにより
ずっと角膜炎の辛い思いを犬にさせておくのは可哀想です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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