犬の熱中症、初期症状が現れてから飼い主が出来ることは?

お出かけして車で留守番させる時はエアコン付けてるから大丈夫
夏は散歩も夜にするから熱中症にならない。
熱中症は暑い時期にしかならない。
これらの熱中症?は全て間違っています。

 

平常時の犬の直腸体温は何度ぐらいでしょうか?
熱中症になると犬の直腸体温はどれぐらいになるか知っていますか?

 

日頃の犬の健康管理に犬用の体温計は常備していますか?

 

犬の熱中症は?飼い主が必ず予防出来ます。

 

 

 

 

熱中症の症状とは
初期症状
1.浅い・激しい呼吸

 

2.目の充血

 

3.よだれ

 

4.嘔吐・下痢・血便
  体温が上がって胃腸の粘膜がただれてしまい起こる症状。

 

5.痙攣・失神
  体温が高温でしかも水分補給が出来ていないため
  血液が濃縮してしまうために起こる症状。

 

6.多臓器不全

 

  生命維持に不可欠な腎臓、肝臓、心臓、血液系、消化器系、神経系、呼吸器系などが二つ以上が同時または連続的に機能不全になった状態を多臓器不全といい死亡率は50%から90%にもなります。

 

犬の熱中症

 

 

4番目の嘔吐・下痢・血便などの症状が現れたら一刻の猶予もありません。
すぐにかかりつけの動物病院や救急の動物病院へ犬を搬送しましょう。
熱中症対策として救急の病院を調べておくのも重要です。

 

熱中症の初期症状である激しい呼吸や浅い呼吸が始まったら
まずは直腸体温を測ってみましょう。
この時に体温が40℃以上なら初期症状など関係なしに
動物病院へ連れていかないといけません。
熱中症は初期症状が現れて30分から1時間以内に治療を開始すれば
熱中症も重症化せずに回復に向かう可能性が高いからです。
しかし初期症状が現れてから2時間から3時間も経過してしまうと
一気に多臓器不全を起こす可能性があり死に至ります。

 

動物病院までにあなたが熱中症の犬に出来ること。
車で犬を連れて緊急搬送する場合には車内のエアコンで
出来るだけ温度を下げて犬の体温を下げる様に努めます。
また、エアコンだけでなく濡れたタオルや保冷材、氷などを
首周辺や鼠蹊部に当てて熱中症の犬の体温を下げます。
タクシーなどを呼んで動物病院へ向かう場合は
待っている時間に犬を水風呂に入れたりして少しでも犬の体温を下げる努力をしましょう。

 

よだれを大量に流していても意識があって水を欲しがるのなら
よだれを細目に拭き取って水をドンドン飲ませてください。
犬の意識がないのであればよだれを拭き取っても水を飲ませてはいけません。喉に詰まる可能性があるからです。

犬の平常時の体温は?熱中症になると何度ぐらいになるのでしょうか?

犬の体温は平常時で38.5~39.0度です。
この体温は直腸体温(体温計を犬の直腸に入れて計る)のが
一番正確に測定出来ます。直腸の中は外気にも触れずに測定できるからです、体温計を脇の間に挟んだり、耳の中に入れて測定する場合はどうしても外気に影響されますので・・・。
しかし熱中症になると犬の体温は40.0から41.0度まで一気に
上がってしまいます。
犬が熱中症になると嘔吐や下痢をするのは、この上昇した
体温に原因があります。40.0度以上になった体温で
胃腸の粘膜はただれてしまい嘔吐や下痢を引き起こします。
熱中症の疑いがあるときだけでなく
日頃から犬の体調管理の為に、犬がいつもより少しでも
様子が違っていたり元気がなかったら直腸体温を測る習慣をつけましょう。

 

犬の直腸体温

 

では直腸体温の正確な計り方とは、どのように図るのでしょうか?
犬の肛門から2~3cmのところに体温計の
先端を差し込んで計測します。
2~3cm肛門に差し込むと言っても
小型犬と大型犬では同じ2センチでも違います。
小型犬なら2cmを目安に大型犬なら3cmを目安にしましょう。

 

肛門に体温計を差し込む時に犬が痛みを感じないように。
植物油であったり乳液などを体温計の先端に塗るのを忘れずに。

 

絶対にしてはいけないのは
人間用の体温計を使用するということです。
また、動物、犬用の体温計であっても直腸温計測用の
体温計を使用することです。

 

 

犬の熱中症対策外飼いは注意

熱中症対策 屋外飼育 

 

屋外で犬を飼っているかたもいるかと思いますが
屋外飼育・外飼いの熱中症対策はより気を使わないといけません。

 

犬小屋に日が当たらないように、すだれやサンシェードで日陰を作ってあげ犬小屋内の温度が上がらないようにして
熱中症対策の水分補給用の
水のみボウルを必ず複数個用意してあげましょう。
なぜ複数なの?一個でいいんじゃない?と
思われるかもしれませんが、水のみボウル?が一個だとリードなどで繋いでいるかと
思うのですが、水のみボウルが犬の移動の際にリードで水のみボウルを倒してしまう可能性は十分にあります。

 

水のみボウルを倒してしまったりした場合、長時間水分補給が出来ない状態になり犬が熱中症になる可能性が高くなります。
屋外飼育だとリードなどで繋いでいるかと
思うのですが、水のみボウルが犬の移動の際にリードで水のみボウルを倒してしまう可能性は十分にあります。
熱中症対策の水のみボウルは複数個、出来れば一個はオアシスなどで倒れる心配のない水分補給器を用意して

犬の車での留守番はエアコンは突然停止することもあります。

犬を車で留守番させるとき

 

木陰に車を停めて少し窓を開けているから大丈夫。
車のエアコンを付けたままにしてるから大丈夫。

 

と思っていませんか?

 

この熱中症対策は間違っていて危険です。

 

 

犬を連れて買い物などにお出かけもあるかと思います。

 

目的地に到着すると犬は車の中で留守番となるのですが
犬を車で留守番させている間の熱中症対策は大丈夫でしょうか?

 

 

車で犬を連れて一緒に買い物に行き犬を車内で留守番させる時に
車のエンジンをかけたままでエアコンを付けているから
大丈夫と思っていませんか?

 

確かに犬の熱中症対策にはなるのですが
車のエアコンは突然停止する可能性があります。
エアコンを作動させて冷風を送るというのは
想像以上に電力を使用して車のバッテリーに負担をかけています。
車の電力はオルタネーターという車の部品によって
発電されてバッテリーに蓄電されるのですが

 

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