老犬となり前と違うフケがでていませんか?

フケ(鱗屑:りんせつ)とは皮膚の老廃物であったり、皮膚の表面の死んだ組織の
屑や乾燥した皮脂が剥がれ落ちたものです。

 

人間でも全く同じですので、少しのフケはでて当然、全く正常です。
それでも気になるようでしたら、老犬を定期的にシャンプーしてブラッシングで
ボディケアをしていればフケの量は少なくなってくるはずです。

フケを知る

 

しかし、老犬ともなると身体の免疫機能自体が低下してきていますので
皮膚の病気やホルモンバランスの異常からフケが以前よりもでている可能性があります。

 

老犬がいつもよりフケをだしている場合は、そのフケがどうような状態のフケであるか
フケのチェックが必要になってきます。カサカサであるとか逆に、なんだかネバネバしているとか
カサカサが固まっているとか病気でフケがでている場合は必ずその病気によって
でているフケの状態も違ってきます。

 

老犬からのフケがどのようなフケであるかを知ることから始めましょう。

 

脂漏症:フケや皮膚がベトベトしていたりカサカサしている

老犬のフケがベトベトや逆にカサカサしている場合は脂漏症の可能性があります。

 

脂漏症はフケがベトベトしたりカサカサするだけでなく
老犬の被毛もベトベトやカサカサになり以前よりも
体臭が強くなってきます。またフケだけでなく脱毛も伴ってきますので要注意です。

 

脂漏症の原因

 

ホルモンの分泌異常

 

甲状腺ホルモンや性ホルモンの分泌異常が起こると
通常の皮膚細胞の代謝のサイクルが5〜7日と短くなり
角質化が進んで脂漏症となります。

 

 

 

脂肪分の不足・とりすぎ

 

食事で摂取する脂肪が吸収しにくい質の悪い脂肪分であったり
または食事の際の脂肪分自体が少ないと
体内では、始めは皮脂の量は減少するのですが
その減少した分の脂肪を補おうとしてホルモンが分泌して
皮脂の量が増えていきベトベトしたフケがでるようになります。

 

 

ツメダニ症:大量のフケ・かさぶたのようなフケがでる

ツメダニ症の症状

 

ツメダニに感染すると、その痒みから犬はしきりに身体を掻き皮膚がただれることさえあります。
老犬の被毛をかき分けて患部をじっくりと観察してみると白いフケがかさぶたのように厚くなって
何層にも重なっているのが分かるはずです。

 

さらに観察してみるとこの白いフケのカタマリ自体が少しずつですが
動いているのが分かるはずです。

 

本当に恐ろしいのですが、このフケの下で動いているのがツメダニです・・・・。
しかも一匹ではなくて大量に繁殖しているのが普通で
大量のツメダニがフケを押し上げて動かしているのです・・・。

 

 

ツメダニ症の注意点

 

このフケの原因であるツメダニは人間にも普通の生活でも感染します。
愛犬・老犬と毎晩同じ布団で寝ている人は更に感染のリスクが高まります。

 

一緒に寝ていて強い痒みを覚えたり、身体に赤い発疹が現れたりしたら
犬は獣医さんに診てもらって、人間もすぐに皮膚科に診てもらう必要があります。

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