愛犬・老犬が突然、鼻血を出したり血を吐いたりしていませんか?

今までは普通に生活をしていたのに
何の前触れもなく愛犬・老犬が
鼻血を出したり・血を吐いたのを見た経験はありませんか?

 

「血小板減少症」の可能性があります。

 

この病気は血液内の血小板の数が激減する病気です。

 

どれぐらの血小板が減少するかと言えば
健康な犬に比べて血小板が10%しかないようになります。
90%も血小板が減少してしまう恐ろしい病気です。

 

血小板は出血の際、血液を凝固させる機能がありますので
「血小板減少症」になった犬は出血しても
血が止まりにくくなります。

鼻血・打ち身

 

症状として突然、鼻血を出したり、血を吐いたり
または便に血が混じる、ぶつけた覚えもないのに
皮膚に打ち身・内出血があるなどです。

 

犬はめったに鼻血を出しませんので
突然、鼻血を出したらすぐに全身を調べてみましょう。

 

また鼻血だけでなく、全身をみて少量の出血が止まらない
止まったと思った出血がまた始まったなどの症状も「血小板減少症」の可能性があります。

 

 

突然鼻血などが出る「血小板減少症」の原因は?

「血小板減少症」の主な原因は自己免疫にあります。

 

自己免疫とは自分で自分の細胞・この病気の場合には
「血小板」を攻撃してしまうことです。

 

通常、免疫は外部からの非自己を
攻撃するのですが自己免疫は自分の細胞を攻撃します。
その為に血小板の数が激減してしまいます。

 

また原因としてこの自己免疫以外に
他の病気などで投与した抗生物質・抗ガン剤など
副作用によって血小板が減少してしまうことがあります。

 

血小板減少症の治療法は?突然、鼻血が出るのは止むの?

血小板減少症の中でも
自己免疫が原因の場合は免疫抑制薬などを投与して
免疫を抑えて血小板減少を防いで血小板が
増えるのを待ちます。
ステロイド薬・アザチオプリンなどの免疫抑制薬が

ワクチン接種


よく投与されているようです。

 

血小板が増えることによって出血しても血が固まりやすくなるので
鼻血や血を吐く回数や内出血などは減ってくると思われますが・・・。

 

血小板減少症の完治はかなり難しく
治療は長期戦になり少しずつの回復を待ちます。

 

自己免疫以外が原因の場合、原因となっている
抗生物質やワクチン接種などを止めれば
自然と血小板の数も回復して鼻血などが
でる頻度も下がってきますので安心しても良いでしょう。

 

 

TOPへ