犬のてんかん発作は予測出来るのでしょうか?
犬のてんかん発作は予測できるのでしょうか?

飼っているビーグルがてんかん発作を起こすことがあります。獣医さんにも診てもらって対処法など教えていただいたのですが・・・。「てんかん発作を起こしている間に慌てたり、声をかけたりしないで」と言われました。てんかん発作で痙攣しているのを見ているのは本当に辛いです。てんかん発作は予測できるのでしょうか?
愛犬が、てんかん発作を起こして、けいれんしている時間
見ているのは本当に辛い時間だと思います・・・。
獣医さんが言われるように、
てんかん発作でけいれんしている犬に「大丈夫!しっかりして!」など
声をかけたり犬の身体を押さえたり、ゆすったりするのは刺激になり逆効果になるので絶対にしてはいけません。
てんかん発作でけいれんが始まった愛犬にあなたがしてあげられるのは
けいれんしている愛犬の周辺にけいれんしている勢いでぶつかって怪我を
していまいそうな危険な物がないかを確認することです。
「もし、てんかん発作が予測出来たら・・・。安全な場所に誘導してあげられるのに・・・」
愛犬のてんかん発作を完全に防ぐのは不可能だとしても
てんかん発作を予測出来たなら、けいれんを起こしてもぶつかって怪我を
しない場所に移動してあげられるはずです。
犬のてんかん発作は予測可能なときもあります!
犬のてんかん発作後の行動から予測する
てんかん発作が起きると犬は30秒から長くても2分ぐらいけいれんします。
この時間を過ぎると犬は何事もなかったかのように「ケロッと」して普通に生活をします。
しかし、てんかん発作を起こした犬のなかには「ある行動」をする犬もいます。
「ある行動」とは「飼い主に異常に甘える」「水を大量に飲む」「視力が一時的に低下する」などです。
てんかん発作後に見られる「ある行動」をてんかん発作直前に見せる犬もいます。
このてんかん発作直前のある行動がてんかん発作の予測のポイントになります!
てんかん発作を起こしたあとの犬の行動をよく観察してみてください。
そして、それらの行動を後日、てんかん発作を起こす前に見せていないか
を注意して見ておきましょう。もしかしたら、てんかん発作が起こる直前に
異常に甘えたりなどしているかもしれません。
犬によっては、てんかん発作が起こる不安から
悲しげな声をあげる子もいるかもしれません。
てんかん発作の後に特定の行動をする犬は
てんかん発作の前にも特定の行動をする可能性があるのことを
覚えておいてください。
てんかん発作の予測に繋がるかもしれません。
てんかん発作は犬の行動以外からも予測できることもあります。
犬のてんかん発作を予測できる可能性が他にもあります。
てんかん発作の原因に「ストレス」があります。
(主な原因はニューロン・神経細胞の異常なのですが)
犬がストレスを感じるとてんかん発作を起こすときがあります。
犬が何にストレスを感じているかを観察すれば、ストレスが
原因で起こるてんかん発作はある程度予測が可能になります。
例えば、家の近くを電車が通る場合、その電車の音にストレスを
感じているかもしれません。犬の体調や精神状態が良いときは
そんなにストレスも感じなくても、溜ったストレスが一気に脳への
負荷となり、てんかん発作を起こすのかもしれません。
台風の時期などで風の音にストレスを感じる犬もいるでしょう。
また、犬が全く知らない来客もストレスになることもあります。
てんかん発作を予測するには犬の行動を記録してみるのも良いでしょう。
普段と違う犬の行動を紙に書いてみる、スマホなどに記録していくと
客観的に見ることが出来て、「あれっ?もしかして・・・」と思わぬ発見があるかもしれません。
てんかん発作を起こすのは「曇りの日で、いつもは甘えないのに
急に甘えだしてから5分以内」など。
どんな些細なことでも無駄と思わずに記録してみましょう。
この犬の行動の記録を獣医さんなどに見せても
てんかん発作治療の重要なデーターにもなるはずです。
てんかんに似た症状を見せる病気とは?
ジステンバーの神経症状もてんかんとよく似た症状をみせます。
犬がジステンバーになると、下痢や嘔吐や咳などの症状が始まって
同時期に、けいれんなどの症状をみせるのですが、犬によっては
下痢などの症状がでずに、いきなりけいれんをくり返したり、
けいれんの際に泡をふくなどの、てんかん発作と似た症状をみせる
犬がいるのでジステンバーかてんかんからの発作かの見極めが大事です。
「うちの子はジステンバーのワクチン接種しているから大丈夫」
残念ながらジステンバーのワクチン接種をしていてもジステンバーウィルスに感染する場合があります。
ワクチン接種が早すぎた、ジステンバーのワクチン接種は生後2か月以内にしても効果がありません。
また、ワクチン接種をしてもジステンバーウィルスへの免疫力が高まらなかったなどが原因として挙げられます。
けいれんをくり返すならば、ジステンバーのワクチン接種をしていても
獣医さんに診てもらって、てんかんかジステンバーか他の病気なのかを
診察してもらいましょう。