犬の花粉症対策は花粉に強い身体を目指すのが大切です。
犬も花粉症になるのでしょうか?
犬も人間と同じように当然、花粉症になります。
ただ犬が花粉症になった場合、花粉症の症状が人間と少し違います。
人間の花粉症の症状と言えば、
くしゃみ、鼻水、目の痒みや涙などが挙げられると思うのですが、
犬の花粉症の症状でくしゃみや鼻水などの症状が現れるのは少数です。
犬の花粉症で呼吸器関連の症状がでることは少ないのです。
あなたの愛犬が止まらないくしゃみなどで苦しんでいたら花粉症ではなく
もしかしたら、鼻炎、副鼻腔炎や鼻腔内の腫瘍かもしれません。
では犬が花粉症になったら、どのような症状がでるのでしょうか?
それは「皮膚の痒み」です。
更に言えば犬の皮膚に花粉が付き、皮膚がアレルギー反応を起こすのが犬の花粉症です。
人間の花粉症のように鼻から吸い込んだ花粉によってアレルギー反応が起き
花粉症の症状がでるのと違いがあります。
犬の花粉症は花粉がアレルゲンとなるアレルギー性皮膚疾患です。
ただ、花粉症になる犬は他のアレルゲンにも反応しやすい身体である
傾向がありますので、犬の皮膚の痒みの原因(アレルゲン)が
食べ物であったりハウスダストなのかもしれません。
皮膚バリア(セラミド)を強くして花粉症を予防しよう。
皮膚に花粉が付着してアレルギー反応が
起き皮膚の痒みとなって現れるのが犬の花粉症ならば
花粉が皮膚に付着しても、それ以上花粉が皮膚に侵入しないようにすれば
花粉症を予防、軽減出来るわけです。
皮膚バリア(セラミド)を強くして花粉症を予防しましょう。
角質層(上のピンクの箇所)の細胞の間を埋めているのが
細胞間脂質(さいぼうかんししつ)と呼ばれる細胞で
この細胞間脂質は細胞を繋ぎとめる役割があります。
セラミドはこの細胞間脂質に含まれている成分で
なんと細胞間脂質の40%から60%もを占める重要な成分なのです。
このセラミドという脂質が少なくなってくると
外部からは花粉(大気中の有害物質など)が皮膚に侵入、付きやすくなります。
また内部からは水分が損失されやすくなり皮膚の痒みを引き起こします。
最近では犬の花粉症予防に皮膚バリアを強くするために
セラミドの摂取が推奨されています。
花粉症対策にセラミドが効果的とは思ってもみませんでした。
もちろん、皮膚バリアを強くするのは犬の花粉症だけに効果的な訳ではなく
細菌なども皮膚から侵入しにくくなるので細菌の感染も防ぐことが出来て
また内部からは水分の損失も防ぐことができるので乾燥肌の犬には効果的です。
犬のセラミド配合の保湿ローションやシャンプー、サプリメントが発売されています。
花粉症予防だけでなく肌の健康のために試してみる価値はありそうです。
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腸内細菌が免疫力を決める!犬の花粉症対策に効果的!
免疫力は腸内細菌で決まる
犬の花粉症対策に腸内細菌を見直そう!
細菌やウィルスなど体外から侵入してくる異物を撃退してくれる
「免疫細胞」
この免疫細胞の70%が腸内から発生します。
「なぜ?70%の免疫細胞が腸内で?」
有害な細菌やウィルスは主に動物の口から侵入してきます。
口から腸までは一本の管のように口、食道、胃、小腸、大腸、直腸、肛門へと
全て繋がっています。
これらの各器官の中で最も有害物質が侵入しやすいのが腸であると言われています。
有害物質が侵入しやすい器官から免疫細胞が生まれるのも
生体維持に合理的な機能と言えます。
有害物質や花粉症の原因の花粉だけではありません。
「がん細胞」ですが健康な人でも毎日3000から4000個は体内で発生しているのですが
体の中で、この「がん細胞」が発生してくるのも大部分が腸内からです。
腸内の免疫細胞は毎日休みなく働き続けて発生してくるがん細胞や
体外から侵入してくる有害物質を撃退してくれているのです。
犬の花粉症の場合はどうなのでしょうか?
犬が花粉症になる原因の花粉も例外ではなく
有害物質になる花粉が犬の皮膚に付着すれば、この花粉を異物を判断して
撃退してくれるのが腸内細菌である免疫細胞です。
免疫細胞が活発に活動してくれていて
免疫力さえ高ければ犬の皮膚からアレルゲンの花粉が侵入してきたとしても
免疫細胞がアレルゲンである花粉を攻撃、排除して花粉症の発症を抑えてくれます。
犬の花粉症対策には腸内細菌を見直す必要があります。
今日から出来る犬の花粉症対策
犬の花粉症対策も基本は人間の花粉症対策と同じで
アレルゲンとなる「花粉」と接しない、「花粉」から距離を作ることになります。
花粉と物理的に距離を作ると花粉症は軽減出来るはずです。
- 花粉の飛散が多い時間帯の散歩は避ける
- 散歩時には犬にドッグウェアを必ず着せる
- 地面に落ちている花粉にも注意する
花粉の飛散は午前とくに早朝から多くなります。
花粉の飛散が多い時期などは早朝の散歩は止めておいたほうが無難です。
また夕方〜日没後の時間帯も花粉の飛散が多いです。
夕方ぐらいなら安心かと思うのですが昼間に大気中にある花粉が
夕方からの気温の低下に伴って地表に落ちてくるようです。
花粉の飛散が少ない時間帯を選んで散歩しても
花粉の飛散量が少なめであって決して無い訳ではありませんので
飛散している花粉が散歩中の犬の毛に付いて皮膚に侵入しないように
犬の体を布で出来る限り覆ってあげるのが効果的です。
このドッグウェアの素材もナイロン地であれば更に花粉症対策に効果的です。
ナイロン地は花粉を通しにくいからです。
飛散した花粉は当然地面にも大量に落ちています。
花粉症になりやすい犬はこの地面に落ちた花粉にも
アレルギー反応を起こしてしまい花粉症の症状の
激しい痒みが現れます。
花粉の飛散が多い時期、時間帯に散歩しなければいけないときも
あるかと思いますが、その時には花粉を飛散させる草木が多い場所を
避けるなどして散歩の別ルートを決めておくなどの必要があります。
花粉の多い時期だけの花粉症対策として散歩ルートをもう一つ。
犬の花粉症の原因は「キク科」のブタクサが多いようです。8月から10月も注意が必要です。
花粉症の原因といえば、まずスギ花粉がイメージされると思いますが
犬の花粉症の原因は「ブタクサ」が多いようです。
スギ花粉の飛散のピークは春ですが春が過ぎても安心してはいけません。
ブタクサの花粉のピークは8月から10月であるからです。
ブタクサは秋の花粉症の代表と言われる植物で
道端や道路沿いなど、全国どこにでも育成しています。
ブタクサの花粉はスギ花粉ほど飛散距離がなく
せいぜい数百メートル程と言われています。
スギ花粉は田舎の山林から都会まで飛散してきますので
まだ犬の花粉対策はしやすいかと思いますが
至る所に育成していますので散歩中に
ブタクサの確認をしておく必要がありますね。
こんなのや
こんなのがブタクサです。ありますよね?
近所で一度ぐらいは見たことがあるはずです。
このブタクサが犬の花粉症の原因です。